
2026年10月29日に確認した定価では、30秒分の生成映像は$1.50(Veo 3.1 Lite 720p、fal.ai)から$17.06(Seedance 2.5 1080p、Sume)までです。これは、うまくいった1回分の生成料金にすぎません。実際の請求額は、やり直しで何回分を捨てるかによって変わります。この記事の大半は、その差についての話です。
数字はすべて、各プロバイダー自身の料金ページを読み込むAI動画モデル料金ツールから取得しています。元の料金が変わると、下の表も一緒に変わります。
動画生成モデルの課金のしくみ
ほぼすべての動画生成モデルは、出力した秒数に応じて課金します。30秒のリールなら、どのモデルでも課金対象は30秒です。違うのは1秒あたりの単価で、単価は解像度によって変わり、モデルによっては音声のオン・オフでも変わります。
もうひとつの違いは、必要な生成回数です。モデルごとに、1回で作れるクリップの最長の長さが決まっています。Veo 3.1は4秒、6秒、8秒のクリップを作るので、30秒分には4回の生成が必要で、あとでつなぎ合わせます。Kling 3.0とSeedance 2.0は15秒まで作れるため、2回で足ります。Seedance 2.5は30秒まで作れるので、その長さのリールなら1回で収まります。1秒あたりの総コストは変わりませんが、クリップをつなぐときに映像の一貫性を保つ手間は、あなたの作業になります。
モデル別の30秒あたりの料金
| モデルと解像度 | 最安のプロバイダー | 1秒あたり | 30秒分 | 生成回数 |
|---|---|---|---|---|
| Veo 3.1 Lite 720p | fal.ai | $0.05 | $1.50 | 4 |
| Veo 3.1 Fast 1080p | wiro.ai | $0.12 | $3.60 | 4 |
| Veo 3.1 1080p | fal.ai | $0.40 | $12.00 | 4 |
| Kling 3.0 Standard 720p | fal.ai | $0.126 | $3.78 | 2 |
| Kling 3.0 Pro 1080p | fal.ai | $0.168 | $5.04 | 2 |
| Seedance 2.0 Mini 720p | wiro.ai | $0.075 | $2.26 | 2 |
| Seedance 2.0 720p | BytePlus ModelArk | $0.15 | $4.50 | 2 |
| Seedance 2.0 1080p | BytePlus ModelArk | $0.37 | $11.10 | 2 |
| Seedance 2.5 720p | Sume | $0.231 | $6.94 | 1 |
| Seedance 2.5 1080p | Sume | $0.569 | $17.06 | 1 |
目立つポイントが2つあります。1つ目は、同じファミリーでもグレードによる差が大きいことです。Veo 3.1の1080pは$12.00ですが、Veo 3.1 Liteの720pは$1.50です。2つ目は、解像度の影響が思ったより大きいことです。Seedance 2.5は、1080pで$17.06、720pでは$6.94です。リールはスマートフォンの画面で見るものなので、下書きの段階なら720pで足りることもよくあります。
同じモデルでも、プロバイダーによって料金が違います。Seedance 2.0の1080pは、BytePlus ModelArkでは$11.10ですが、再販事業者の中にははっきり高いところもあります。料金ツールなら全プロバイダーを並べて確認できるので、決める前にチェックしてください。

やり直しの分も予算に入れる
表の数字は、1回分の生成料金です。プロンプトが一発で決まることはあまりないので、本当に知りたいのは「採用した1本あたりのコスト」です。測定値ではなくあくまで例ですが、3回に1回採用できるなら、Kling 3.0 Pro 1080pの30秒分は$5.04ではなく$15.12になります。2回に1回なら$10.08です。実際の比率は、プロンプトの具体性や、シーンの難しさによって変わります。
料金を抑える方法
- 下書きは安く、仕上げだけ高画質に。 低い解像度や安いグレードでカットを試し、採用するものだけを高画質で生成します。Seedance 2.5には、480pのプレビューを生成して、7日以内に1080pで仕上げられるドラフトモードがあると記載されています。
- 先に静止画を承認する。 画像は動画よりずっと安く、構図の失敗は生成後のクリップよりも静止画の段階で見つけるほうが低コストです。
- 自分で音声を入れるなら、音声はオフに。 VeoとKlingでは、音声オフのほうが料金が低くなります。どうせBGMとナレーションを重ねるなら、消してしまう音にお金を払うことになります。
- クリップは短めに。 数秒ごとにカットを切り替えるのは、このフォーマットにも合っています。長く撮ってから削るのではなく、使う秒数だけに課金されます。
- プロバイダーを比べる。 同じモデルでも、最安と最高のプロバイダーの差は、隣り合うモデル同士の差より大きいことがよくあります。

計算例:8カットの商品紹介リール
1カット約4秒、全8カットで構成する30秒の商品紹介リールを作るとします。32秒分を生成して、30秒に切り詰めます。Kling 3.0 Pro 1080pは1秒あたり$0.168なので、1回通しで作ると$5.38です。Veo 3.1 Lite 720pなら$1.60、Veo 3.1 1080pなら$12.80になります。
次に、8カットのうち3カットで撮り直しが必要になったとします。映像が12秒分増えるので、Kling 3.0 Pro 1080pではリール全体で$7.39になります。撮り直しで$2.02増えました。最初の通しの3分の1を超える金額です。単価の安さよりも、最初の通しを安く済ませることが大切なのはこのためです。
料金ページの読み方
- 単位を確認する。 秒単位のところもあれば、トークン、クレジット、クリップ単位で課金するところもあります。トークン単価は比較する前に換算が必要で、換算は解像度と長さによって変わります。
- 解像度を確認する。 同じモデルでも料金は複数あります。大きな数字を1つだけ載せているページは、たいていいちばん安い料金を見せています。
- 音声の設定を確認する。 VeoとKlingは、音声ありとなしで料金が別です。どちらの料金なのか書かれていないページは、比較が難しくなります。
- 「約」「おおよそ」という言葉を探す。 Seedanceの多くのページは、実際の請求がトークン数で決まるため、1秒あたりの数字を概算として表記しています。
生成料金に含まれないもの
生成料金は、予算の中の1項目にすぎません。BGM、ナレーション、字幕、編集の時間、各プラットフォーム向けの書き出しはこの外にあり、すでに使っているツールによって変わります。音声を内蔵したモデルなら、BGMや効果音の項目は不要になるかもしれませんが、編集の手間は残ります。この記事の数字は、素材映像そのもののコストとして読んでください。
Raytakeでできること
Raytakeは、AIアシスタントとチャットしながら、InstagramリールやTikTok、YouTubeショート向けの短い動画を作るMacアプリです。モデルを実行する前に料金を表示し、動画にお金を払う前に静止画の承認を求めます。上で紹介した「安く下書きする」ステップが最初から組み込まれているので、出だしの1枚が外れても、かかるのは数セント程度で、フルレンダリングの料金にはなりません。
よくある質問
- 30秒のAI動画を作るいちばん安い方法は?
- 2026年10月29日に確認した定価では、表の中で合計が最も低いのは、fal.aiのVeo 3.1 Lite 720pで$1.50です。これは低めの解像度のグレードなので、価格だけで決める前に、用途に合うか確認してください。
- 同じモデルなのに、プロバイダーによって料金が違うのはなぜ?
- プロバイダーごとに、利益率も課金方法も異なるためです。秒単位で課金するところも、トークンやクレジット単位のところもあります。Raytakeの料金ツールでは、それらを1秒あたりの料金に換算して比較できます。
- 料金には音声が含まれていますか?
- モデルによります。VeoとKlingは、音声ありとなしで別の料金を掲載しています。Seedanceのプロバイダーは単一の料金です。表には、各行がどちらの設定の料金かを記載しています。
- 動画生成モデルの料金はどのくらいの頻度で変わりますか?
- 頻繁に変わります。この記事の内容はすべて2026年10月29日に確認したものです。予算を立てる前に、料金ツールで最新の数字を確認してください。


